オランダでは、日蘭協定に基づき、日本人は個人事業主として在留許可の申請をする事が出来ます。(他の国籍を持つ人に比べてビザの取得や方法などの優遇がされています。)
簡単に言うと、日本国籍を持っていれば、4,500ユーロ(約60万円)以上の資本金で自分の事業登記ができます。個人事業主として起業ビザを申請することができるのです。
たったの4500ユーロでヨーロッパに住めて働ける資格が得られる!それだけでもびっくりでしたが、5年以上連続で滞在して安定な収入があれば(税金を納めていれば) 永住権を申請する事も出来ます。オランダで永住権が取れれば=EU圏内に永住する権利を得られます。
また、2014年12月から日本人は労働ビザ不要でオランダで働く事が出来るようになったのですが、その制度は2016年内で終了、2017年1月からは以前と同じく、労働ビザが必要に戻る事になりました。起業ビザの申請については、変更はありません。
書類や申請フローについて、ざっくりこんな流れです。④以降は私はやっていないので実体験ではないのですが。。参考までにどうぞ!
◆日本でやること
①外務省にて戸籍謄本のアポスティーユ申請
→翌日受け取り
※外務省『公印確認・アポスティーユとは』
http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/page22_000548.html
◆オランダに渡航
まず観光ビザで入国してからの手続きになります。
◆オランダでやること
②デン・ハーグにある在蘭日本大使館にて
アポスティーユ付き戸籍謄本の翻訳
『出生証明』Family Register Certificate と『独身証明書』Single Certificateの作成/翻訳
1部9ユーロ
※戸籍謄本自体の翻訳ではなく、戸籍謄本の情報を元に各証明書を作成して日本語から英語に翻訳した書類になります。
→申請から1週間後に受領。
当館が発行する証明書の共通事項のご説明
http://www.nl.emb-japan.go.jp/itpr_ja/r_shomeikyotsu.html
戸籍身分事項の証明のご説明
http://www.nl.emb-japan.go.jp/itpr_ja/c_shomei.html#mibun
各領事手数料のご案内
http://www.nl.emb-japan.go.jp/itpr_ja/r_tesuryo.html
在オランダ日本国大使館領事班
Embassy of Japan Consular Section/Visa section
Tobias Asserlaan 5
2517KC Den Haag The Netherlands
http://www.nl.emb-japan.go.jp
③外務省にて出生証明書と独身証明書のLegalization(リーガライゼーション)
リーガライゼーションとは大使館で作成した書類が正式な書類として認証してもらうことです。オランダの移民局や市役所に書類を提出する際に、この認証が必要になります。11時までに外務省に行けば即日発行です。
外務省はデン・ハーグ駅からすぐ。New Babylon Shopping centerの隣です。
日本大使館に置いていたリーガライゼーション申請方法の紙
※
エスカレーターで2階に上がり、エスカレーター裏にある窓口へ。最初に左にある機器から番号札を受け取り、自分の番号が呼ばれたら窓口に行きます。書類と手数料(1部10ユーロ)を支払い、待機。10分程で番号を呼ばれて受領。
私はアムステルダムからハーグに行きました。何度も行くのは面倒なので、朝一9時に大使館に行き受領→11時までに外務省に行き受領、をオススメします!
↓↓↓↓↓
オランダでビザを取るか取らないか、悩みに悩み取らなかった私。そもそも起業ビザではない方法で考えていたので、ここからは私はやっていないのですが、せっかくかなり色々調べたのでw 載せておきます。
ただし実体験ではないので悪しからず… 何かの参考までにどうぞ!
④移民局(IND)のアポイントメント予約→面談
まずはINDに電話をして予約をする。
(電話か直接訪問での予約のみ。結構混み合っているみたいです。)
アムステルダムのINDはハイネケンエクスペリエンスの隣にあります。
移民局(IND)で必要なもの
・パスポート
・パスポートの中身のコピー(移民局(IND)職員が当日コピーするそうです)
・申請書類(移民局のHPからダウンロード)
・ビジネスプラン
・財産証明(4,500ユーロ以上)
・申請料1,296ユーロ(cashまたはPINで支払い)
ビジネスプランの説明などを行い、一時滞在許可証(6か月)のシールをパスポートに貼ってもらい、写真、指紋を取って終了。
⑤最寄りの市役所にて住民登録
必要なもの
・パスポート
・家の賃貸契約書など、現住所を証明するもの
・上記のリーガリゼーション付きの英訳書類
⑥市役所からBSNナンバーが届く
⑦銀行口座の開設
・パスポート
・BSNナンバー
・家の賃貸契約書など、現住所を証明するもの
⑧商工会議所(KVK)のアポイントメント予約→面談
口座を開いた後、インターネットから商工会議所(KVK)を予約。サイトはこちら。
必要な書類
・パスポート
・申請用紙(商工会議所HPからダウンロード)
・BSNナンバー
・ビジネスプラン、ファイナンシャルプラン
1年間で5000~10000ユーロ以上の利益が出るよう計画を立てたビジネスプランを作成し、担当者と質疑応答などの面談。
最後にその場で会社登録証明書(KVKナンバー)が発行されます。
⑨商工会議所に登録料を支払い
⑩ビジネス用銀行口座の開設
上記の会社登録証明書をもとにビジネス口座を開設します。
開設後、事業資本金4500ユーロ以上をその口座に振り込みます。
11 バランスシート作成
BECONナンバーを持っている公認会計士
に、移民局(IND)に提出するバランスシートを作成してもらい、受領。
12 移民局(IND)に再度行き書類を提出
・パスポート
・BSNナンバー
・商工会議所(KVK)で発行された証明書
・バランスシート
13 移民局(IND)から滞在許可証のお知らせの手紙が届く
約1ヶ月後に手紙が2通来ます。そ
れを持参して、移民局(IND)に滞在許可証を取りに行きます。
14 滞在許可証受領!
VISA情報は流動的であり、実体験でない箇所があるためこの情報も正確ではないかもしれません。。私自身色々調べていた時にあまり情報が見当たらずかなり検索したり聞いたりしたので、誰かの参考になったらと思い記事に残しました。
世界散歩とは少し異なりますが笑 良かったら参考にしてください!